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 第四話〜しゃべる猿と俺の相棒!?〜


「さ・猿がしゃべった!」

俺は今起きた出来事をそのまま口に出した。

「何だ?猿がしゃべっちゃ悪いのか?」

「いや、悪くないけど・・・」

(悪い!)って心の中で心底思ったけどな

「じゃあいいだろ!」

うっ、自分の半分ぐらいのでかさの猿に気おされてる俺っていったい・・・

「じゃあ何でお前らがここに来たか説明するぞ!」

それに、何でこいつ語尾にいつも!が付いてんだよ・・・

「おい!聞いてんのかお前?」

「あぁ、聞いてる、聞いてる。」

「よし、じゃあ説明するぞ!」

「あ、あぁ」

「まずこうやって―――」

そういってその猿はよくわからない印を組み始めた。

そうすると、その猿の体が徐々に光をおびてきて、その猿が

「よし、これで準備完了だ。」

と言ったときには、もう猿を直視できないほど光っていた。

「さあ見てろよ。」

そう言うと猿は、何もない場所にこぶしを突き出した、そして、

『パリーン』

そう、ちょうどガラスの割れるような音だった、だけど割れたのは猿がこぶしを突き出していたその“空間”だった。

「へへっ、驚いたか。じゃあもっと驚かせてやる。」

そういって猿は、その割れた空間を俺に見せた。

「こっ、これはっ!」

そう、俺の目の前には、俺たちがもといた世界、もといた場所、もといた光景が広がっていた。

「驚いただろっ!この能力でお前たちをここに連れてきたんだ。」

そういって笑顔で俺に言った。

「で、でも何で俺たちなんだ?」

そう問うと、猿は始めて悩んだ顔を見せた。そのあと、

「まあ、言い難いんだが、“テキトー”だ。」

「は?」

「あ、でもそこまでテキトーじゃないぞ。地球の中でちびドラゴンに勝てて尚且つ暇なやつを選んだ」

「はぁー」

あきれて物も言えない

「で、二人〈?〉の名前は?」

と、論点を変えて俺は一人と一匹に名前を聞いた。

「私の名前は、ルナ・ハルバートです。で、こっちが時猿(しえん)です。」

とさっきまで黙っていた女の子もといルナがそう言った。

「じゃあ、あのドラゴンを倒したのはどっちだ?」

「は?」

間の抜けた声でルナが言った。

「何言ってるんですか?あなたが倒したんでしょ?」

「え?」

わけがわからない、どういうことだろう・・・すると時猿が、

「それは俺が説明するよ。」

「あぁ、頼むよ。」

「じゃあまず、最初にこっち来たときに話してたこいつ、今と雰囲気違っただろ?」

時猿がルナを指差しながら言った。

「あ、あぁ」

返事をしながら俺は、確かそうだったよなーと、あのときのことを思いだした。

「それはなぁ、あんときしゃべってたのが俺だからだ。」

「はぁ?」

何か今日、驚いてばっかだな、俺。

「まさか時猿あなたまたあたしの体使ったの?」

「でも、あの場合仕方ないだろ。まさかこいつがソウルドライヴ使えないとは思わなかったんだよ。」

また聞きなれない単語が聞こえたがとりあえず質問は後にした。

「そっちの話聞いたかじりじゃ、あん時しゃべってたのは、時猿って事だな?」

「ああ、さっきのやつらと違って、話がすんなり進んでありがてえや。」

時猿はそういってため息をついた。

「で、どうやって倒したかって言うとだ、覚醒の呪文を使ったんだ。」

「ん?何だ覚醒の呪文って?」

「えーとだ、呪文は大体わかるだろ?」

「ああ、ゲームとかによく出てくるやつだろ?」

「ああ、さっきのやつもそういってたし、そうなんじゃねえの?」

さっきの奴ってのは、多分孔児だろうな、あいつ喧嘩と漫画とゲームしかしねぇからな・・・

「で、覚醒ってのはだ、お前のソウルドライヴの力をほんのちょっと引き出したって事だ。」

「で、ソウルドライヴってのは何だ?」

そう言うと、時猿が深いため息をついた。恐らくあの二人も同じ質問をしたのだろう。

「本当に地球人はソウルドライヴしらねえんだな。」

「あぁ。聞いたこともねぇよ。」

「じゃあ説明するぞ。めんどいから一回で済ませてくれよ。」

「あぁ、じゃあ頼む。」

「まぁ、ソウルドライヴってのは、簡単に言うと、お前の“潜在能力”ってとこだな。」

「潜在能力?」

「あぁ、でソウルドライヴには一つにつき一個特殊能力が付いてんだ。

確かめるのはそれに聞いたほうが早い。いっぺん呼び出してみな。」

「呼び出す?どうやって?」

いろいろ聞きたいこともあったが、とりあえず自分の“潜在能力”って奴を見たくて、

とりあえず呼び方を聞いてみた

「そっか知らないんだったな。じゃあお前まず目ぇつぶれ。」

「あぁ」

そう言われて素直に目をつぶった。

「で、語りかけるんだ。」

「語りかけるって・・・どうやってだよ。」

「だから、んーまあ、『おーい』って感じかな?」

「本気で言ってんのか?」

「ああ本気だ。」

そういった、時猿の目は真面目だった、ように見えた。

「わかった、やってみる。」

『おーい』

『はーい』

『!!!』

本当に返事が来るとは思ってなかった。

『何、呼んどいて驚いてんのよ!』

『あ、あぁ、悪かった、ちょっと待っててくれ』

『なるべく早くしてねー』

「おい、時猿」

「ん?何だ?」

「とりあえず返事したぞ、どうすればいいんだ?」

「じゃあそいつに名前聞いて、声に出して呼ぶんだ。」

「あぁ、わかった。」

そういってまた俺は目を閉じた。

『お〜い、待たせたな。』

『ほんとよ!あんま待たせないでよね、こいつなんか寝ちゃったんだから。』

『?こいつ?二人いるのか?』

こっちからじゃ見えないからわからん。

『えぇ、そうよ、じゃあ名前教えるわね。』

『え?何でこっちの会話の内容わかるんだ?』

『はー、あのねぇ、私たちはあんたの一部なのよ、わかるに決まってんじゃない。』

『あぁ、そうだな』

(こいつ口悪いなー)

『あぁ、後あんたが思ってることとかも全部わかるから。』

『げっ!じゃあさっきのも?』

『えぇ、しっかり聞こえてたわよ。』

『わ、悪い』

『まあ今回は許しといてあげるわ。』

『あ、ありがと。』

(なんか話しずれてるような・・・)

『あ、そうね、じゃあ話を戻すけど、私の名前は、斥華、で、も一個のほうは引蓮』

『わかった。』

(やっぱ考えただけでばれるんだ)

『さっきそういったでしょ!ほら、さっさと呼んでよ!』

(何で自分の一部に怒鳴られなきゃなんねえんだよ)

『愚痴ってないでさっさとよびなさいよ。』

『は、はい!』

「斥華!引蓮!」

あわててそう言った俺の両手には、二つの剣が握られていた。

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